1. 【賃貸の退去費用】傷や不具合の記録を残す(入居前)

入居する前に必ずやっておきたいのが現状確認書の作成です。

これは入居時チェックリストなどとも呼ばれ、契約を結んだときに管理会社から渡されます。入居前から部屋にあった傷や汚れを記録し管理会社に提出することで、退去時の不当な修繕費用の請求を防ぎます。

壁や床、キッチンや浴室などの傷や不具合を細かく書き込み、写真も撮っておくと良いでしょう。それを管理会社に渡しますが、できれば書類も写真もメールで送り、記録が残るようにしておくことをおすすめします。

この「傷や不具合が最初からあったかどうか」は退去時のトラブルとしてとても多く、しっかりと対策を取っておくことが大切です。

2. 【賃貸の退去費用】契約書の特約を確認する(入居前)

賃貸の契約書は、特約の内容をしっかり確認してからサインしましょう。通常は貸主が負担する「通常使用の損耗や経年劣化の修繕費用」を、借主に負担させる特約を付けている契約があるためです。

「通常使用の損耗や経年劣化」とは壁紙の日焼けや椅子や、テーブルを置いて床にできる凹みなどです。普通に生活するうえで、どうしてもできてしまう傷や汚れは借主に修繕の義務はありません。

不当に費用を負担させられないように、契約書の特約には十分注意を払いましょう。

具体的にどんな傷や汚れが貸主負担になるかは、国土交通省が策定した「原状回復をめぐるトラブルガイドライン」に目安が掲載されています。入居する前に一度目を通しておくことをおすすめします。