賃貸を出るときにかかる退去費用は、ちょっとした心がけをするだけで安く抑えられます。

ポイントは退去するときになって慌てて対策を考えるのではなく、入居する前や住んでいる間に対策を取っておくことです。

この記事では、賃貸の退去費用を安くするためにやるべき7つのことをお伝えします。

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出典:東京都「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン 第3版」

 

1. 【賃貸の退去費用】傷や不具合の記録を残す(入居前)

入居する前に必ずやっておきたいのが現状確認書の作成です。

これは入居時チェックリストなどとも呼ばれ、契約を結んだときに管理会社から渡されます。入居前から部屋にあった傷や汚れを記録し管理会社に提出することで、退去時の不当な修繕費用の請求を防ぎます。

壁や床、キッチンや浴室などの傷や不具合を細かく書き込み、写真も撮っておくと良いでしょう。それを管理会社に渡しますが、できれば書類も写真もメールで送り、記録が残るようにしておくことをおすすめします。

この「傷や不具合が最初からあったかどうか」は退去時のトラブルとしてとても多く、しっかりと対策を取っておくことが大切です。

2. 【賃貸の退去費用】契約書の特約を確認する(入居前)

賃貸の契約書は、特約の内容をしっかり確認してからサインしましょう。通常は貸主が負担する「通常使用の損耗や経年劣化の修繕費用」を、借主に負担させる特約を付けている契約があるためです。

「通常使用の損耗や経年劣化」とは壁紙の日焼けや椅子や、テーブルを置いて床にできる凹みなどです。普通に生活するうえで、どうしてもできてしまう傷や汚れは借主に修繕の義務はありません。

不当に費用を負担させられないように、契約書の特約には十分注意を払いましょう。

具体的にどんな傷や汚れが貸主負担になるかは、国土交通省が策定した「原状回復をめぐるトラブルガイドライン」に目安が掲載されています。入居する前に一度目を通しておくことをおすすめします。

3. 【賃貸の退去費用】傷や汚れに気をつける(入居中)

賃貸の部屋は大家のものであり、借りている間は常識ある扱いをしなければなりません。故意に傷や汚れを付けた場合は当然ですが、不注意だとしても修繕費を請求されることがあります。

例えば金属製の脚の椅子を保護カバーなど付けずに使えば、床を傷付けることは十分予想できます。こうしたことを「知らなかった」とするには無理があり、修繕費を請求される可能性は高いでしょう。

先ほど「通常使用の損耗」の修繕費用は負担しないとお伝えしましたが、誰が見ても傷や汚れが付くような使い方をしていたらそうはいきません。退去費用を安くするためには、丁寧に部屋を扱うことも大切なのです。

4. 【賃貸の退去費用】故障や不具合はすぐ連絡する(入居中)

部屋の設備などに不具合や故障があったら、すぐに管理会社へ連絡しましょう。借主は他人の物を借りたときに常識的な注意を払って扱う義務、いわゆる「善管注意義務」を負っています。

もし部屋で故障を見つけ、そのままにしておくと悪化することが明らかなら、すぐに連絡すべきなのです。

例えば窓の結露が壁に垂れているのを知りながら、放置して壁紙がはがれてしまった場合は、その修繕費用を請求される可能性があります。部屋の不具合を見つけたときは速やかに管理会社へ連絡しましょう。

5. 【賃貸の退去費用】タバコとペットに注意する(入居中)

喫煙者の減った現代では、タバコによる壁紙の黄ばみや臭いは通常使用の汚れとは言えず、張り替えやクリーニングの費用を請求される可能性は非常に高いでしょう。

禁煙の物件はもちろんですが、禁煙の条件になっていなくても室内ではタバコを吸わない方が退去費用を安くできそうです。

また賃貸でペットを飼って壁や床に傷やシミを付ければ、当然修繕の費用が請求されます。

ペット可の物件でも傷やシミの修繕費用は支払う必要があり、しかも金額は高めになりがちです。傷やそそうの対策をしっかり取りながら飼うようにしましょう。

6. 【賃貸の退去費用】部屋をきれいにして退去する(退去時)

部屋をきれいに掃除して退去すると、印象が良くなり多少の傷なら修繕費を見逃してくれるかもしれません。

逆に汚れたままで退去すれば、ハウスクリーニング費を多めに請求される可能性があります。ましてゴミを残していくようだと、その処分費も退去費用に上乗せになるでしょう。

後に住む人が使うだろうと、親切心で家具などを置いていく人もいます。しかし見知らぬ人が使った家具は敬遠されるため、たいていは処分費を請求されてしまいます。

何も残さずきれいにして出て行くことが、余計な退去費用の発生を防ぐのです。

7.【賃貸の退去費用】すぐに修繕費を受け入れない(退去時)

請求された退去費用に納得できないときは、すぐにサインや支払いをしないようにしましょう。一度同意書にサインしたり支払ったりしてしまうと、金額に同意したとみなされ後から金額を訂正してもらうことは困難だからです。

身に覚えのない傷や汚れの修繕費用が記載されていれば、管理会社に内容を問い合わせ、納得できなければその旨を伝えます。

また修繕の内訳の記載が無い場合は、すぐに詳細な内訳を送ってもらいましょう。例えば壁紙の張り替えなら、具体的な修繕場所と面積、工事の平米単価などを記載してもらいます。

もちろんこうしたやり取りは口頭ではなく、メールのように記録が残る方法で行った方が良いでしょう。こちらに非がなければ臆さず交渉することで、退去費用を正当な金額に改めてもらえるはずです。

もしそれでも相手が金額を見直さないときは、地方公共団体の相談窓口や消費生活センターなどへ相談してみましょう。退去費用のトラブルでよく耳にするのが、この不当な見積もりによるトラブルです。納得できない請求には応じないようにし、余計な退去費用は支払わないようにしましょう。

【賃貸の退去費用】まとめ

賃貸の退去費用は契約から入居中、そして退去まで、適切なポイントに気配りすることで安く抑えられます。

実際に請求書が届いてから慌てることがないよう、お伝えしたポイントに十分注意するようにしてください。

参考資料