年収の男女差は今後縮まるか
平均年収についてさまざまな角度から見てきました。
現代は共働き世帯が主流となっており、働く女性も増えています。基本的には特にパートタイムで働く女性が増えているため、パートの方が増えると平均年収を下げる可能性もあります。
ただ2022年10月からはパートの社会保険適用が拡大し、2024年にもさらに拡大します。正社員で働き続ける女性も増えており、また社会保険適用拡大を受けて、働く時間を増やす女性も増えると考えられるでしょう。
一方で男女間賃金格差が他国に比べて大きいため、この部分が変わらないと平均年収もなかなか上がらないかもしれません。引き続き動向を見守っていきましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有し、支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じて個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事し、個人のお金の悩みを解決してきた。特に投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』編集長。厚生労働省や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。3児のひとり親で中学・高校社会科(公民)教員免許保有。趣味は音楽鑑賞と読書(2025年9月21日更新)