貯蓄1000万円でも「老後の生活」は不安

さらに、貯蓄1000万円でも安心できない理由として、「老後資金」が挙げられます。

金融庁のレポートに端を発した老後2000万円問題を覚えている人もいるでしょう。

「老後の生活費は年金収入以外に2000万円が必要」という内容を示したことで話題になりました。

このレポートでは、現役世代の人々は、老後までに年金以外で2000万円の資金を準備しておかないと、生活費が足りなくなるという試算が公表されました。

もしそうならば、現時点で貯蓄が1000万円あったとしても、それ以上に貯蓄が必要です。

さらに、子どもの大学進学のために費用が増えるならば、さらに貯蓄が必要になるでしょう。

「このままでは貯蓄が足りなくなってしまう」と不安になったのであれば、今後どうやって貯蓄を貯めていくかを考えていくといいでしょう。

先ほどのデータでは、1000万円ある貯蓄のうち、預貯金が多くの割合を占めていました。

しかし、現在の銀行預金の金利は0.001%~0.002%ほどです。なかなか、お金を大きく増やすことができないでしょう。

そこで視野に入れたいのが、無理のない範囲で取り組み、お金に働いてもらうというやり方です。

投資初心者にとって大切なのは、リスクの高い金融商品に一気に投資をしないことでしょう。購入の時期を意識しすぎず、淡々と買い続けることでリスクをコントロールできます。