60歳代の貯蓄は2000万円以下が約7割【円グラフで見る】

年金だけで足りなければ、貯蓄を切り崩すことになります。では、今の60歳代はいくら貯蓄を持っているのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」より60歳の貯蓄分布を円グラフで確認しましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとにLIMO編集部作成

60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均:2427万円
  • 中央値:810万円

60歳代の貯蓄平均は2000万円を超えますが、中央値は810万円と大きく下がります。

円グラフを見ると、60歳代で貯蓄2000万円を保有する世帯は32.4%。つまり今の60歳代の約7割が貯蓄2000万円を持っていないことになります。

2019年に話題となった「老後2000万円問題」は、月5万5000円の赤字が30年間続いた場合に約2000万円足りないという計算です。

長く働ければ働くほど、生活費の赤字による必要額は減るため、仕事を長く続けることは重要です。

とはいえ「老後2000万円問題」に旅行や介護費用などは入っていないため、老後に向けてまとまった資金が必要なご家庭は多いでしょう。