3. ねんきん定期便を確認し、公的年金以外で老後生活の準備を考える
年金を30万円以上受け取っている方がどの程度いるかを確認しました。国民年金だけでは届かないため、厚生年金の受給者で確認すると全体の1%にすぎません。
年金だけで30万円を超えることは難しいですし、平均額でみても約14万円ですから、ゆとりのある生活を実現するためには年金だけでは足りない可能性が高いですね。
足りない場合には準備や対策が必要になりますが、まずはねんきん定期便やねんきんネットを活用して自分の受給額を把握することをおすすめします。
足りない金額が分かれば、現時点からいくら貯めれば良いのか計算ができます。必要な金額の総額が分かれば、年間や毎月というように必要な貯蓄額を分解していきましょう。
必要な金額がわかると、使うべき対策も絞りやすくなります。必要額が少ない場合には普通貯金などもおすすめですが、金額が多い場合にはiDeCoやつみたてNISAなど運用商品などの検討が必要です。
具体的な対策はそれぞれ異なりますので、リスクなどを踏まえて自分にあったものを探していきましょう。
何をするにも時間が重要です。準備が必要な場合にはなるべく早くとりかかる事で余裕を持って老後を迎えたいですね。
参考資料
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 全 国 2022年(令和4年)8月分」
- 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和元年度)
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和2年度厚生年金・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)
徳原 龍裕