1. 年金制度は「国民年金と厚生年金」の2階建て

金額の前に年金制度をおさらいしておきましょう。

日本の年金制度は国民年金と厚生年金の「2階建制度」が採用されています。国民年金だけ受給するか、厚生年金を上乗せして受け取るかが大きな違いです。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

1.1 1階部分=国民年金(基礎年金)

  • 加入対象 日本に住む20歳から60歳未満の方
  • 保険料 一律(年度によって変更が入ります)
  • 年金額 満額77万7792円(令和4年度)

1.2 2階部分=厚生年金

  • 加入対象 主に会社員、公務員
  • 保険料 報酬比例制(毎月の報酬により決定)
  • 年金額 加入期間や納付保険料によって決定。国民年金に上乗せで支給


国民年金の満額支給は月額6万4816円(令和4年度)ですから、国民年金だけで月に30万円を受け取ることはできません。

30万円を超えるためには、上乗せ部分にあたる厚生年金が重要です。このことから、一般的には、厚生年金に加入している方の方が年金受給額は多いといえます。

では実際に30万円以上を受け取っている方を確認していきましょう。