男性と女性で、なぜ年金の受給額に大きな差が生じるのか

厚生年金について、なぜ性別によって平均6万円もの差が生じてしまうのでしょうか。

差が生じるカギは、上記した厚生年金の仕組みにあります。

厚生年金への加入は国民年金と違って義務はなく、また年齢制限も「下限なし~70歳まで」と幅広いです。

加えて、支払う保険料と将来受給する額は、帰属する組織からの報酬額によって決まるため、人によって当然まちまちです。

平たくいうと、長く働きかつたくさん報酬をもらうと、受給額も増えるということです。

この点、女性の場合は結婚や出産のタイミングで退職したり、非正規社員に転換したりするケースがこれまで多かったため、男性と比較して勤務年数が短く、報酬が少なくなりやすかったということになります。