消費の大部分を占める家賃。年収に対する適正な家賃はどれくらいなのでしょうか?

本記事では、さまざまな統計から賃貸住宅の家賃や広さの適正値を考察します。

1ヶ月の家賃平均は約5万5000円

出所:総務省統計局「都道府県別でみる住宅状況」

総務省統計局によれば、借家の1ヶ月あたりの家賃は全国平均で5万5695円(2018年)です。しかし、家賃平均は地域差が大きく、最も高いのは東京都で8万1001円。

最も安い鹿児島は3万7863円と2倍以上の差があります。

同時期の平均給与は433万3000円

出所:厚生労働省「平均給与の推移」

一方、同時期の平均給与は433万3000円。全国平均家賃の月額から1年分を計算すると「5万5695円×12=66万8340円」となるため、1年間の給与に占める家賃の割合の平均は、およそ15%となります。

消費支出に占める住居費の割合

出所:総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果」

総務省が5年に1度行っている家計調査によれば、1世帯あたりの1ヶ月の消費支出平均は23万7091円。このうち、住居が占める割合は9.5%です。

ただ、住居費が占める割合は年齢差が非常に大きく、30歳未満は24.1%と平均の2倍以上となっています。30歳代は14.7%、40歳代は8.6%と徐々に割合が低下していることがわかります。