住宅ローン、もっとも選ばれているのは「変動金利型」

3つのタイプそれぞれにメリット・デメリットがありますが、どの金利タイプが多く選ばれているのでしょうか。住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査」を参考にみてみましょう。

2022年4月調査では、次の割合で金利タイプを選んでいます。

  • 変動金利型…73.9%
  • 全期間固定型…8.9%
  • 固定金利期間選択型…17.3%

出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」

多くの人が変動金利型を選んでいるのですね。しかし変動金利型を選ぶのに、どのような商品でどのようなリスクがあるか、しっかり理解して選んでいるという人は少ないのではないでしょうか。

実際に、同調査の「住宅ローンの商品特性や金利リスクの理解度」の項目では「理解しているか少し不安」「よく理解していない」「まったく理解していない」と回答した人がおよそ半数という結果になっています。

出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」

マイホームなど住宅は大きな買い物ですから、借り入れる金額も高額なのが一般的です。返済の負担を考えると、リスクもしっかり把握しておかなければなりません。そこで次章では、変動金利型のリスクを確認していきます。