いよいよ夢だったマイホームを建てようというときに、住宅ローンを利用する人は多いでしょう。そこで気になるのが、返済額にも大きく関わってくる金利です。

金利タイプの1つに、変動金利型があります。メリットも多いことから、今まさに検討しているという人もいるのではないでしょうか。住宅ローンは高額になりがちですから、メリットだけでなく変動金利型のリスクもしっかり把握しておくことが大切です。

今回は変動金利型についてくわしく説明していきます。金利の比較や相場の確認もしますので、参考にしてください。

住宅ローンの金利のタイプは?

住宅ローンの金利には、以下の3つのタイプがあります。

住宅ローンの金利1. 変動金利型

金融情勢によって6か月ごとに金利が見直されるタイプです。金利が変わっても、5年間返済額は変わりません。なお、見直すときは前回の返済額から1.25倍までの上昇と決められています。

住宅ローンの金利2. 全期間固定金利型

完済までの全ての期間、金利が一定しています。変動金利型に比べて金利が高く、借入可能額が少ないのが特徴です。

住宅ローンの金利3. 固定金利期間選択型

3年・5年・10年など、一定期間は金利が固定しています。期間終了後、改めて金利タイプを選びます。金利は全期間固定金利型より低いのが一般的です。

住宅ローン、もっとも選ばれているのは「変動金利型」

3つのタイプそれぞれにメリット・デメリットがありますが、どの金利タイプが多く選ばれているのでしょうか。住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査」を参考にみてみましょう。

2022年4月調査では、次の割合で金利タイプを選んでいます。

  • 変動金利型…73.9%
  • 全期間固定型…8.9%
  • 固定金利期間選択型…17.3%

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出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」

多くの人が変動金利型を選んでいるのですね。しかし変動金利型を選ぶのに、どのような商品でどのようなリスクがあるか、しっかり理解して選んでいるという人は少ないのではないでしょうか。

実際に、同調査の「住宅ローンの商品特性や金利リスクの理解度」の項目では「理解しているか少し不安」「よく理解していない」「まったく理解していない」と回答した人がおよそ半数という結果になっています。

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出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」

マイホームなど住宅は大きな買い物ですから、借り入れる金額も高額なのが一般的です。返済の負担を考えると、リスクもしっかり把握しておかなければなりません。そこで次章では、変動金利型のリスクを確認していきます。

住宅ローン「変動金利型」のリスクは?

変動金利型は、固定金利型より金利が低く設定されているのが一般的だと説明しました。近年は低金利が続いている状態です。

しかし金融情勢によって金利が変化するため、金利が上がれば返済額が増える可能性があります。

多くの金融機関には激変緩和措置があり、5年間は金利が上がっても毎月の返済額が変わるわけではありません。

ただし、返済額に対して利息の占める割合が増えることになり、本来の返済が進まなくなります。

さらに大きく金利があがれば、利息分が返済額を上回ってしまうこともあり得ます。

住宅ローンの残高が増え、残債がある状態で返済期間が終わってしまう可能性も出てくるでしょう。

その場合、残債を一括で支払わなくてはならないことになっています。これは注意が必要ですね。

また、契約するときは今後の金利が分からないため返済の総額も確定しません。返済計画が立てづらくなります。何が起こるかは予測できないなかで、計画が立てづらいのはリスクの1つと言えるでしょう。

このように、変動金利型にはメリットと同時にリスクも多くあるのです。金利が安いからと変動金利型を選ぶのではなく、いまの貯金状況や返済期間などをしっかりと考えたうえで変動金利型を選ぶようにしましょう。

住宅ローンの金利を比較!変動金利型の相場は?

ここで、変動金利型のいまの金利を比較しながら確認していきます。あわせて相場もみておきましょう。変動金利型を検討している人は、参考にしてください。2022年9月時点での変動金利型の金利は、以下のとおりです。

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出所:各行のサイトをもとに筆者作成

住宅ローンはリスクを把握したうえで金利タイプを選択しよう

変動金利型は低金利が続いている今、たしかに魅力的な金利タイプです。

しかし、リスクも忘れてはいけません。

返済期間が長くなれば金利も変わる可能性が高くなりますから、変動金利型を選ぶときは期間が短い方が安心です。

また、返済額が大きくなったときに対応できる貯金も必要になります。

変動金利型だけでなく、状況によっては固定金利型を選択するのも1つでしょう。リスクを把握し、ご自身の状況やライフプランを考えて金利タイプを選択することをおすすめします。

参考資料