業績悪化に苦しむ回転寿司大手のスシロー、くら寿司、カッパ寿司

物価高が一段と進む中で、回転寿司大手も原材料高と円安の影響を受けて業績が悪化しています。回転寿司大手3社の直近の四半期の業績は下記となっています。

  • スシロー(F&LC)(3563):22年4~6月期 売上収益716億円、営業利益28億円、四半期利益▲3億円
  • くら寿司(2695):22年5~7月期 売上高454億円、営業利益▲7億円、四半期利益▲5億円
  • カッパ寿司(7421):22年4~6月期 売上高168億円、営業利益▲3億円、四半期利益▲4億円

※スシローを展開するF&LCはIFRS基準

出所:株式会社FOOD & LIFE COMPANIES 財務ハイライト

3社いずれも2022年7月までの数字であり、その後のコロナ感染拡大第7波の影響が生じる前の段階です。よって、コロナ感染拡大の一服時期でもあり、3社ともに売上高は前年同期比で増加を果たしました。

しかし増収の一方で3社いずれも最終損益は赤字であり、回転寿司業界の苦境がうかがえます。

回転寿司業界はスシロー一強の状態が続きました。スシローはおとり広告などの不祥事が相次いだものの、今も売上高は一強状態です。

ただし同社も直近の四半期の最終利益は赤字であり、苦戦を余儀なくされています。