【50代の貯蓄平均】今さら聞けない老後2000万円問題
50代の貯蓄とその中身について、ここまで解説してきました。
2000万円以上を貯蓄出来ている世帯もありましたが、先述した老後2000万円問題について、おさらいしていきます。
金融審議会の市場ワーキング・グループの報告書によると、高齢夫婦(夫65歳以上妻60歳以上)の毎月の収入(主に年金収入)は20万9198円。
これに対して支出は26万3718円。その差額は、毎月で5万5000円の赤字となります。
もし、30年間老後が続くとした場合、以下のような計算ができます。
5万5000円×12カ月×30年=1980万円
この数値はあくまで参考値であり、2000万円が本当に必要かどうかは状況によるでしょう。
しかし、老後のための貯蓄には大きな金額が必要であることは、誰にとっても共通の問題ではないでしょうか。そして、このお金を短期間で貯めるのは難しいでしょう。現役世代の人こそ、リタイアを見据えた貯蓄をコツコツ進めておきたいところです。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。