まとめにかえて

最低賃金が上昇するものの、年収の壁が変わらないことには「扶養内で働くパート」の収入底上げにはつながりません。

「扶養内で働いてずるい」という意見もあるようですが、こうした雇用形態で募集する事業主と働きたい人のメリットが一致する以上、働き方は尊重されるべきでしょう。

お子さんの年齢や家族の介護状態によって、勤務時間に制約が出る家庭も多いです。この場合、できるだけ手取りが高い働き方を選ぶのは当然といえます。

一方で、「手取りが減る」というデメリットのみで社会保険の加入を見送っている場合は、メリットも多角的に考えるべきかもしれません。

制度の内容をしっかり把握した上で、我が家に合う働き方を決めていきたいですね。

参考資料

太田 彩子