1.【つみたてNISAの現状】口座開設数と、一度も使われていない口座数
先述した2021年9月時点の統計によると、各NISA制度の総口座数は以下のとおりです。
- 一 般NISA 1240万4944口座
- つみたてNISA 472万7455口座
- ジュニアNISA 64万3250口座
一般NISAに比べると少ない開設数となっていますが、つみたてNISA口座を開設している割合は30代(28.4%)・40代(24.6%)・20代(20.1%)の順で高くなっており比較的若い世代に多いことが分かります。
なお、商品別の買付額がもっとも多いのはインデックス投資信託で、ついでアクティブ運用投資信託等、ETFの順となっています。
これをみると、みなさん順調につみたてNISAでの運用をスタートさせているようにみえます。
ところが、もう1年前の統計にはなりますが、2020年12月末時点では「開設されたつみたてNISA口座のうち約3割で一度も買付がなかった」ことがわかっています。
1.1 年代別の非稼働口座の割合
- 20歳代:27.4%
- 30歳代:29.9%
- 40歳代:32.3%
- 50歳代:34.4%
- 60歳代:36.8%
- 70歳代:27.9%
- 80歳代:17.2%
ひらたく言えば「何もできていない」人は案外多く、つみたてNISA口座を開設した人達が「すんなり投資を始められているわけではない」という課題もみえてきます。