2022年10月の社会保険適用拡大で増える年金受給額と保険料は
社会保険に加入すると、年金保険料を支払わなければなりませんが、前述したように年金受給額が増えるメリットがあります。
では、実際にどれだけ年金受給額が増え、どれだけ保険料がかかるのでしょうか。厚生労働省の「社会保険適用拡大特設サイト」で、目安が記載されています。
わかりやすく、シミュレーションしてみましょう。以下のケースで、増える年金受給額と支払う年金保険料を計算します。
- 年間給与120万円
- 今後社会保険に加入する期間は10年間
なお年金を受給する期間は、厚生労働省が発表している2021年の女性の平均寿命87.57年を採用します。
【増える年金受給額】
- 5000円(月に増える年金受給額)×12カ月=6万円(年間に増える年金受給額)
- 6万円×23年(年金を受給する65歳~88歳までの期間)=138万円
社会保険の加入によって増える年金受給額は、およそ138万円です。次に、支払う年金保険料を見ていきます。
【支払う年金保険料】
- 9000円(月に支払う年金保険料)×12カ月=10万8000円(年間に支払う年金保険料)
- 10万8000円×10年(社会保険への加入年数)=108万円
今後10年間社会保険に加入した場合、支払う年金保険料の総額は108万円であることがわかりました。
現在の状況も今後のライフプランも、人それぞれです。今回のシミュレーションを参考に、社会保険に加入するか働き方を変えていくか、ご自身にとってのベストを検討してみてください。
ただし今回のシミュレーションは、あくまでも目安なことに注意が必要です。正確な年金受給額を知りたい場合は、日本年金機構の「ねんきんネット」で確認できます。