60歳代で「貯蓄ゼロ」は何パーセントか、円グラフで見る
まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとに、60歳代の貯蓄分布を確認しましょう。
60歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
60歳代は「貯蓄ゼロ」が19.0%、「3000万円以上」が22.8%と二極化しています。
円グラフをみると4分の1ずつ、「貯蓄100万円未満」「100~1000万円未満」「1000~3000万円未満」「3000万円以上」と分かれます。
世代的に見れば60歳代は退職金が入るため、全年代で最も貯蓄が多い傾向にあります。
ただ個人差が大きく、より実態に近い中央値を見れば810万円ということがわかりました。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。