【ご参考2】RさんのiDeCoの資産ポートフォリオの概観と投資信託の選び方
これからつみたて投資を始めたい方向けへのご参考として、つみたて投資の達人のRさんのイデコの運用についてまとめておきたいと思います。
イデコもつみたてNISAも、つみたて投資の原則は同じですし、投資信託の品ぞろえと重複するものも多く、参考にしていただければと思います。
運用資産の状況
では、Rはどのようなつみたて投資を実践しているのでしょうか。率直に質問をしてみました。
―現在の資産の状況を教えてください。
Rさん:2022年8月頭の状況となりますが、拠出金累計としては688万円程度です。それに対して含み益が319万円程度あり、拠出金に対するその率は46%となります。結果、運用資産の全体は1000万円を超えているといった状況です。
-イデコだけでこんなに資産を作れるものでしたっけ?
おっしゃるように「イデコでこんなに投資できたっけ?」という質問もあるかと思います。
現在の勤務先には企業型確定拠出年金(企業型DC)の制度がないので、仕方なくイデコを使っています。もっとも、10年くらい前は企業型DCの制度がある企業に勤務していたので、その引き継ぎ部分が含まれています。
ですので、毎月数万円を積み立てるイデコを始めた方からすると拠出金の類型学が大きく見えるかもしれません。
また、前職を退職した際に一度過去に運用していた投資信託は売却しているので、実際の含み益は現状よりも高い水準になると思います。
一度売却しなければならないのは、今振り返ってもいやですね。
どのような金融商品で運用しているのか
-どのような金融商品で運用しているのでしょうか。
Rさん:大半は外国株式の投資信託の一択です。株式型の投資信託がリターンも高くなるので長期投資を前提につみたて投資をするのであれば最適だと考えています。
画像で、「海外株式」とあるのが、世界の先進国株式のインデックスファンドになります。また、「内外株式」とあるのが、全世界株式のアクティブファンドとなります。
また、機動的に投資信託を買い付けるために、預貯金を一部持っています。株式市場が大きく下落した時に買い付けるために一部残しています。現在は株式市場が下落トレンドなので、通常よりもキャッシュ比率を高めにしています。
アクティブファンド vs インデックスファンド
-なぜインデックスファンドだけで運用しないのでしょうか。
Rさん:アクティブファンドでも長期で見るとインデックスファンドに対して大きくパフォーマンスが勝っているものもありますので、そうしたファンドは持っておきたいところですよね。
ファンドを選ぶのが面倒だという人に対しては、インデックスファンドだけでもいいよと言っています。ただし、インデックスファンドもインデックスには信託報酬の分だけ「必ず」負けるファンドですので、「長期で見るとインデックスと同じというわけにはいきませんよ」と付け加えておきます。
-アクティブファンドの見極め方はどうすればよいでしょうか。
やや専門的になりますが、トラッキングエラーとアクティブリターンを比較し、良いファンドと悪いファンドを見極めます。いわゆるインフォメーションレシオを参考にするとよいでしょう。
参考資料
LIMO編集部