2. 「好立地の狭め中古マンション」の魅力

会社員が不動産投資を始める際の最初の物件として、「好立地の狭め中古マンション」がおすすめだといわれています。「狭め」とは、主に単身者向けの間取りです。

ここでは、なぜ「好立地の狭め中古マンション」がおすすめされているのか、魅力について解説します。

2.1 手頃な価格で購入しやすい

新築マンションの場合、販売価格が割高に設定されていることも少なくありません。価格が高いと利回りが低くなりやすいため、キャッシュフローがマイナスになってしまうケースも考えられるでしょう。

中古マンションであれば、新築マンションよりも手頃な価格で購入しやすいのが一般的です。価格が安ければその分借入金額を下げられるため、不動産投資ローンの借り入れもしやすくなるでしょう。

また、手頃な価格の中古マンションであれば、割高な新築マンションよりもキャッシュフローや利回りも改善できる可能性があります。

不動産投資において「立地」は非常に重要なポイントの1つですが、好立地の物件である価格は高くなってしまう傾向にあります。中古マンションであれば、賃貸需要の高いエリアから選びやすくなる可能性が高まるでしょう。

2.2 一棟アパートよりも管理の手間がかからない

一棟アパートの場合、戸数が多いので家賃回収や修繕、クレーム対応、退去精算などの管理に手間がかかります。

中古マンションであれば、管理するのは1戸のみ。一棟アパートと比較すると管理の手間がかかりにくいため、最初の物件として扱いやすいといえるでしょう。

また、中古マンションであれば賃貸管理の委託は専有部のみであるため、全委託しやすい特徴もあります。

賃貸管理業務を委託できれば、本業の仕事にも影響しにくいでしょう。

委託できる業務内容や管理手数料については管理会社によって異なるため、複数の会社を比較しながら検討してみてください。

2.3 過去の実績や周辺相場から家賃収入を予測しやすい

中古マンションの場合は、過去の賃貸実績からある程度の家賃収入を予測することが可能です。

さらに、手頃な価格で購入できれば、周辺相場に適した家賃を設定しやすくなるでしょう。

そのため、不動産投資としての収支や資金計画が立てやすいメリットがあるのです。

また、中古マンションの場合は、既に入居者がいる「オーナーチェンジ物件」もあります。賃貸借契約をそのまま引き継ぐ形で購入できるため、どの程度の家賃収入が得られるか把握しやすいでしょう。

家賃を支払う入居者がいれば購入後すぐに収入が得られるため、空室を埋める手間や費用をかけなくてよいこともメリットです。