1. 2022年10月から厚生年金に加入できるパートが増える
厚生年金とは、公的年金のうち2階部分に位置する年金です。
1階の国民年金(基礎年金)には日本に住む20~60歳未満が原則加入するため、これまでもパートは加入していました。
一方、2階部分の厚生年金に加入できるのは、下記の要件を満たす人のみです。
1.1 厚生年金加入の対象となる勤め先
被保険者(短時間労働者を除く)の総数が常時500人を超える事業所
1.2 厚生年金加入の対象となる従業員
- 週の所定労働時間が20時間以上30時間未満
- 月額賃金が8万8000円以上
- 1年を超える雇用の見込みがある
- 学生ではない
※休学中や夜間学生は加入対象です。
このうち、太字部分である「常時500人を超える事業所」の要件が10月より「常時100人を超える事業所」に拡大されます。
中小企業であっても対象になる可能性があるということです。
また「1年を超える雇用の見込みがある」も「2ヵ月を超える雇用の見込みがある」に短縮されるため、短期間の雇用見込みであっても対象となります。
つまり、パートやアルバイトという短時間労働者であっても、上記の要件を満たせば厚生年金に加入できるようになるのです。