【ファミリー向け】震災時に本当に必要な防災グッズとは?

救援物資は被災地に各所から届くものの、量が足りなかったり、高齢者や乳幼児など要配慮者に必要なグッズについて用意がなかったりすることも多いようです。

そのため、各自が避難生活で必要な物を日頃からまとめておく必要があります。

総務省消防庁では、災害時に最低限必要なものとして以下のようなものを挙げています。

出典: 総務省消防庁「地震などの災害に備えて」

  • 印かん、現金、救急箱、貯金通帳、懐中電灯、ライター、缶切り、ロウソク、ナイフ、衣類、手袋、ほ乳びん、インスタントラーメン、毛布、ラジオ、食品、ヘルメット、防災ずきん、電池、水

※出典: 総務省消防庁「地震などの災害に備えて」

ファミリー向けに特に必要な防災グッズを詳しく確認していきましょう。

人間にとって水は非常に大切です。備蓄した水は飲料水としてだけでなく、米や乾麺の調理、手洗い、食器の洗浄などにも使用します。

農林水産省によれば、水は1人あたり1日に約3L必要です。「1人1日3L×3日分×家族の人数分」の水を備蓄しておきましょう。

乳幼児や高齢者用の食事

乳幼児でミルクや離乳食が必要な場合には、乳幼児用の食事を準備しておきましょう。またアレルギーがある場合、アレルギー対応の備蓄が約2週間分あると安心です。

また、食べやすく調理された食事を日頃摂っている高齢者の中には、おにぎりやパンが喉をとおりにくい人もいます。

ゼリーやレトルトのおかゆなどを約2週間分用意しておくと安心です。

ペットフード

被災地には動物たちのためのフードも届きます。しかし、場所やタイミングによっては入手が困難なことも。

また、普段食べているフード以外を好まない(食べない)動物もいます。最低限2週間分のフードを用意しておきましょう。

衛生用品

ハブラシや消毒、マスク、綿棒、爪切り、ドライシャンプーなどの衛生用品の準備も必要です。

避難所では感染症がまん延しやすく、なおかつ症状が重症化しやすいため、各自で徹底した予防が必要です。

非常用トイレ

震災が発生すると、停電や断水、浄化槽の損壊などによってトイレが使えなくなることも多いです。

トイレの水が流れなくなった場合、水をバケツなどで直接流す方法もあります。しかし、震災時は水不足に陥ることも多く、水の調達が難しいケースがほとんどです。

非常用トイレを用意しておくことで、断水した状況においても良好な衛生状態を保ちながら用を足せます。

懐中電灯

大規模な震災が発生すると停電になります。

散乱した家具や瓦礫の中を明かりなしで歩くのは危険です。また、停電したら、夜間の生活は懐中電灯の明かりが頼りになります。

懐中電灯は電池式で、10時間以上もつものがおすすめです。
 

モバイルバッテリー(ソーラーバッテリー)

家族との安否確認の他、交通情報や避難場所の確認にもスマートフォンは役立ちます。

停電は1週間程度続くこともあるため、太陽で充電できるソーラーバッテリーもおすすめです。

防寒具

暖房機器が使えない避難所も少なくないため、どのように暖をとるか考えておかなければなりません。

冬場の避難生活では、軽量で小さく畳める毛布やダウンジャケットは必須でしょう。