相続税の計算の流れ

まず、相続税の計算の流れについて解説します。

相続財産の課税価格を計算する

相続税の計算においては、まず相続人それぞれが相続した財産の課税価格を求めます。課税価格の計算方法は以下のとおりです。

出典:国税庁「No.4152 相続税の計算」

「相続または遺贈によって取得した財産の価額」+「みなし相続などによって取得した財産の価額」-「非課税財産の価額」+「相続時生産課税に係る贈与財産の価額」-「債務および葬儀費用の額」=純資産価額

そして、上で求めた純資産価額に相続開始前3年以内の贈与財産の価額を加えたものが、相続人各人の課税価格です。

相続税の総額を計算する

次に、相続税の総額を計算します。計算方法は以下のとおりです。

上で求めた相続人各人の課税価格を合計します。

そして、課税価格の合計額から基礎控除額を差し引き、課税される遺産の総額を求めます。

課税遺産総額を求めたら、各法定相続人が民法に定める法定相続分に従って相続したものとして、各法定相続人の取得金額を計算します。

各法定相続人の取得金額が分かったら、それぞれの法定相続人ごとの取得金額に応じた税率を乗じて、相続税額を求めます。

最終的に法定相続人全員の相続税額を合計したものが、相続税総額です。