旧村上ファンドがジャフコグループに敵対的買収を示唆

2000年台半ばに敵対的買収を仕掛けるファンドの先駆けとなった村上世彰氏が率いた村上ファンドですが、現在は村上氏の長女の野村絢氏が投資会社シティインデックスイレブンスなどで投資活動を行っており、総称して旧村上ファンドと呼ばれています。

その旧村上ファンドがジャフコグループ(8595)に対し、既に株式の15%弱を保有し更に51%を取得する可能性を示唆した、として敵対的買収が急浮上して話題となっています。

旧村上ファンドはジャフコに対し、ジャフコが保有する野村総研の株式を売却し、更に500億円の自社株買いを提案しています。

しかしジャフコは拒否姿勢です。ジャフコは投資家に対し、過去の旧村上ファンドの投資事例(株式取得後に自社株買いをさせ高値転売)を列挙し、更に事実上の買収防衛策の発動手続きに入りました。

2022年は株式市場の低迷もあり買収関係の話題が少ない年ですが、ジャフコ対旧村上ファンドの対立は数少ない大きな話題となりつつあります。