業績の振れ幅の大きいジャフコの屋台骨を支えた野村総研株

現在に至るまで最大手の上場VCとして活躍中のジャフコですが、VCはIPO市場の動向に経営が大きく左右されます。よって、良い時と悪い時の経営の振れ幅が非常に大きい業種です。

最大手VCであっても業績の大幅な振れの影響は避けられませんが、ジャフコの経営的な体力を支えていたのは保有する野村総研株です。

同社は未上場時から野村総研(4307)の大株主であり、2001年の野村総研のIPOにより多額の株式の含み益を得ることになります。

なお、2022年3月期末時点で同社の保有する上場株式の含み益は野村総研株を中心に1000億円超となっています。

この野村総研の含み益が、業績が大きく振れざるを得ないジャフコの経営的な屋台骨となっていた経緯があります。