6. 年金だけでは生活できない世帯も多い。セカンドライフをイメージしよう

ここまで高齢者の雇用について給与や労働時間など実態を確認してきました。

働く理由として健康維持や生きがいという側面もありましたが、1番の理由は「生活のため」という結果でした。定年後も働くのが「当たり前」となりつつありますが、働かないと生活が苦しくなるというのが実情のようです。

内閣府「令和4年版高齢社会白書(全体版)」によると、年金で生活する世帯の割合は以下の通り。

出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書(全体版)」

年金のみで生活できるのはおよそ半分で、年金が6割未満という世帯も4世帯に1世帯です。やはり年金以外に貯蓄や仕事による収入は必要な家庭が多いのでしょう。

どのようなセカンドライフを送りたいかは世帯によってさまざまです。

たとえば仕事から開放されて旅行や趣味などを送りたい方もいれば、働くことが生きがいなどもいるでしょう。

もしも退職後は働きたくないと思っている場合には、しっかりとした資金計画が必要です。老後の収入がどうなるのか、まずは自分の年金額をねんきん定期便などで確認するのが良いでしょう。

いずれにしてもどのような生活を送りたいのかイメージすることが先決です。まずは、自分が送りたい生活レベルと収入のギャップを洗い出し、早い内から準備をはじめましょう。

長い老後生活が待っています。やりたいことが実現できるよう、安心して老後を迎えたいですね。

参考資料

徳原 龍裕