2. 「正規雇用者」60歳代以上の給与はいくらか

次に、雇用形態別に60歳代以上の給与平均を確認します。正規雇用者の平均は33万1000円、正規以外の雇用形態では13万円でした。

前項でも述べましたが、雇用形態で収入は変わります。勤務時間なども影響しますが、正社員として継続して働くか、それ以外で働くかは非常に重要です。

1日の労働時間では、「8時間」(42.0%)と回答した人が最も多く、平均は6.8時間でした。フルタイムで働く割合が多いようですね。

出典:日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」

雇用形態別では、正規雇用者は8.0時間、正規以外の雇用形態で働く者は6.3時間となっています。

どの年代でも言えることですが、雇用形態と勤務時間が収入に与える影響は大きいでしょう。

3. 60歳代以上で「給与に不満」は何割か

平均給与が約18万円という結果ですが、実際に60歳以上の方は仕事に対してどのように感じているのか確認します。

出典:日本労働組合総連合会「高齢者雇用に関する調査2020」

現在の仕事について「満足している」と回答した人は「働き方」70.3%「労働時間」73.8%「労働日数」73.3%、「仕事内容」71.5%と、仕事自体に満足している人が多数派となっています。

しかし、「賃金」では44.0%と低くなりました。

一般的には、60歳で定年を迎えると雇用が続いても「役職定年」など給与は下がる方が多いでしょう。

業務量の割に収入が減ったと感じる方は60歳以上でも多いようです。