「65歳以上」貯蓄は家庭差が大きい

まずは総務省が2021年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」より、世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄現在高を確認しましょう。

出典:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」(2021年5月公表)

上記を見ると65歳以上世帯の貯蓄の平均値は2376万円。2019年に話題となった老後2000万円問題を超えています。

とはいえ平均は一部の富裕層の影響を受けます。貯蓄を保有している世帯の、より実態に近い中央値をみると1588万円でした。

平均と中央値に約800万円の差があり、世帯差の大きさが窺えます。

分布を見ると貯蓄を2000万円以上保有する世帯は約4割。一方で貯蓄500万円未満の世帯も約2割います。