4. 国民健康保険料以外でコスト削減できるものはないか
国民健康保険の保険料は、所得の高い人ほど高くなり、一定のラインに達すると皆同じになるのが原則です。ただし、今回の改正のように、上限額の引き上げによって負担が増えるケースもあることに注意が必要です。
特に、年収1000万円以上の方は各種制度の所得制限にかかりやすく、負担を感じる人もいるでしょう。
また自営業の人にとって、国民健康保険料の負担は大きく感じられると思います。ただ、高所得者層と中間所得者層との負担のバランスに配慮したのが今回の見直しといえるでしょう。
国民健康保険料を安くするのはなかなか難しいですが、生活費など他でコストを削減できる部分もあるかもしれません。まずはご自身の家計をじっくり見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「国民健康保険の保険料(税)の賦課(課税)限度額について」
- 厚生労働省「平成29年度 市町村国民健康保険における保険料の地域差分析」
- 一般社団法人「全国国民健康保険組合協会」
- 厚生労働省「国民健康保険の保険料・保険税について」
齊藤 慧