8月15日は年金支給日でした。
2カ月に一度支給される公的年金。その支給日を楽しみにする一方で、昨今の相次ぐ値上げに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
一昔前までは年金だけで生活できる印象でしたが、現在は年金だけでは生活できないという方も少なくありません。
値上げで出費が増える今、家計を見直す必要がある方も多いでしょう。
今回は年金の平均受給額や、今のシニア世帯の生活の実態をみていきます。
【注目記事】厚生年金「男性ひとりで月15万円以上」の割合!今からできる受給予定額を知る方法2選
1. 「国民年金」今のシニアの平均月額はいくら?
日本の年金制度は2階建て構造となっています。
「国民年金」は自営業や専業主婦の方が、「厚生年金」は会社員や公務員の方などが加入します。
まずは「国民年金」の平均受給額と受給分布を確認しましょう。
1.1 国民年金の平均月額
〈全体〉平均年金月額:5万6252円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9040円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4112円
1.2 国民年金月額階級別の老齢年金受給者数
- 1万円未満:7万4554人
- 1万円以上~2万円未満:29万3600人
- 2万円以上~3万円未満:92万8755人
- 3万円以上~4万円未満:284万2021人
- 4万円以上~5万円未満:466万3638人
- 5万円以上~6万円未満:776万979人
- 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
- 7万円以上~:188万2274人
平均は5万6252円でした。
ボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」となっており、6万円台の方が多いと考えられるでしょう。
国民年金のみの場合、ひとりでも夫婦でも受給額が少なめになります。
2. 「厚生年金」今のシニアの平均月額はいくら?
次に、国民年金に上乗せして加入する厚生年金を確認します。
2.1 厚生年金の平均月額
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
2.2 厚生年金月額階級別の老齢年金受給者数
- 1万円未満:10万511人
- 1万円以上~2万円未満:1万8955人
- 2万円以上~3万円未満:6万6662人
- 3万円以上~4万円未満:11万9711人
- 4万円以上~5万円未満:12万5655人
- 5万円以上~6万円未満:17万627人
- 6万円以上~7万円未満:40万1175人
- 7万円以上~8万円未満:69万4015人
- 8万円以上~9万円未満:93万4792人
- 9万円以上~10万円未満:112万5260人
- 10万円以上~11万円未満:111万9158人
- 11万円以上~12万円未満:101万8423人
- 12万円以上~13万円未満:92万6094人
- 13万円以上~14万円未満:89万7027人
- 14万円以上~15万円未満:91万3347人
- 15万円以上~16万円未満:94万5950人
- 16万円以上~17万円未満:99万4107人
- 17万円以上~18万円未満:102万4472人
- 18万円以上~19万円未満:99万4193人
- 19万円以上~20万円未満:91万6505人
- 20万円以上~21万円未満:78万1979人
- 21万円以上~22万円未満:60万7141人
- 22万円以上~23万円未満:42万5171人
- 23万円以上~24万円未満:28万9599人
- 24万円以上~25万円未満:19万4014人
- 25万円以上~26万円未満:12万3614人
- 26万円以上~27万円未満:7万6292人
- 27万円以上~28万円未満:4万5063人
- 28万円以上~29万円未満:2万2949人
- 29万円以上~30万円未満:1万951人
- 30万円以上~:1万6721人
厚生年金の平均は14万4366円でした。ただし、男性と女性では約6万円の差があります。
厚生年金は加入月数のほかに、収入に応じた保険料を支払うため、現役時代の収入によっても将来の受給額が変わります。
そのため男性のほうが受給額が高いですが、1万円未満から30万円以上とばらつきが大きいことが分かります。
3. みんな年金だけで暮らせている?シニアの収入とは
年金の平均受給額を見てきましたが、加入している年金や期間、納めた金額によって、またひとり世帯か夫婦世帯かでも生活は変わります。
参考までに、日本年金機構の「知っておきたい年金のはなし」によると、年金だけで生活するシニアは以下の通り。
年金のみで生活するのは48.4%とおよそ半数です。
その他は「年金が6割以上」が27%、6割未満が24.6%。4世帯に1世帯は生活費の半分以上を年金以外で補う必要があります。
まずはねんきん定期便やねんきんネットでご自身の受給予定額を知ること、また老後の生活費を具体的にイメージすることが大切でしょう。
4. 年金以外で生活する工夫を増やす
少子高齢化の今、年金だけでは生活できない人が増えていく可能性があります。
老後、年金以外で生活するには「仕事による収入」「貯蓄」「私的年金」「不労所得」などで生活費を補う必要があります。
また、病気や介護が必要になったり、今回のような値上げが続いたりというように万が一のことが起こる可能性もあるので、まとまった貯蓄を準備し、資産寿命を伸ばしたいところですね。
どの方法で備えるかは個人差がありますが、長く仕事を続けたり、貯蓄や私的年金、不労所得などで備えたりすることは誰しも必要でしょう。
私的年金や不労所得というと難しい印象もありますが、今
はNISAやiDeCoのように運用益が非課税になる制度もあり、はじめる人も増えてきています。
「わからないし、リスクが怖いから」で終わりにするのではなく、老後資金対策の一つとしてじっくりと調べてみるといいでしょう。
仕事であっても、資産運用であっても、長くコツコツと続けていくことが大切です。あまり先延ばしにせず、時間のある時に調べてみてはいかがでしょうか。




