3. 【厚生年金】保険料の計算方法とは

先に紹介したデータでは、厚生年金の平均月額が人によって大きく異なることがわかりました。

では、金額はどのように決定されるのでしょうか。その過程を見ていきましょう。

まず、「標準報酬月額」は、4月から6月までの収入額に基づいて算出されます。標準報酬月額」の値は以下のとおりです。

3.1【標準報酬月額】

報酬とは、基本給のほか役付手当、通勤手当、残業手当などの各種手当を加えたもので、臨時に支払われるものや3カ月を超える期間ごとに受ける賞与等を除いたもののことであり、報酬月額を1等級(8万8千円)から32等級(65万円)までの32等級に分け、その等級に該当する金額を標準報酬月額といいます。

標準報酬月額は原則として年に一度見直されます。標準報酬月額に保険料率を掛けたものが保険料になり、在職中の標準報酬月額に再評価率を掛けたものを平均したものが年金額の計算に使われます。

引用:日本年金機構「標準報酬月額」

標準報酬月額を「保険料額表」にあてはめることで、年金保険料が決まっていきます。

年金保険料は、会社と自己負担で折半し、毎月の給与から天引きされます。