日本電産の株主優待のリターンはいくらか
日本電産は、毎年3月31日現在で株を保有している投資家に優待を提供しています。
100株を1年間保有した株主が受け取れる優待は、以下となります。
3月の株主優待
- 日本電産サンキョーオルゴール記念館すわのねの無料入館リーフレット
- 来館時5000円以上の商品を買った場合、10%の割り引き
サンキョーオルゴール記念館すわのねについて、入館料は大人1000円(小中学生500円)なので、入館料1000円が無料となります。
加えて、5000円の商品を購入した時の割引額は500円であるので、今回受け取る株主優待の経済価値は1500円と計算できます。
よって、優待のリターンは1500円と想定します。
日本電産の株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2021年8月12日
- 株式の取得価格:1万2905円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2022年8月12日
- 1年後の株価の終値:9938円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:▲29万6700円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:6500円
- 株主優待のリターン:1500円
- 株価変動によるリターン:▲29万6700円
- トータル・リターン(金額ベース):▲28万8700円
- トータル・リターン(%ベース):▲22.4%
リターンの計算は以上となります。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03