介護施設の入居に影響した認知症の症状とは?
先ほどの調査より、「自宅で暮らすことが難しい、あるいは危険を伴うようになってきた」「病院など別の施設から自宅に戻る予定だったが、自宅では暮らせなくなっていた」「医師、ソーシャルワーカー、ケアマネジャーなど専門職の方から施設入居を勧められた」と答えた人に聞いた、入居のきっかけに影響したご本人の状況を見てみましょう。
最も多いのは「認知症の症状があった」で44.2%。
次いで「認知症以外の病気や怪我があった」(26.6%)、「足腰が弱くなった」(18.9%)、「日常生活動作が難しくなった」(12.4%)でした。
「認知症の症状があった」と答えた人に、介護施設入居に強く影響した認知症の症状を3つ聞いたところ、以下のような結果になりました。
介護施設入居に強く影響した認知症の症状
- お金の管理ができない、買い物トラブル:37.9%
- 火の始末ができない:29.4%
- せん妄(思考力の低下、錯覚や幻覚を見る、など):26.8%
- 日付や曜日がわからない:21.6%
- 排せつの失敗、一人でトイレに行けない:16.9%
お金の管理や火の始末ができない、せん妄など、日常生活や安全に関わるものが多くなりました。
たとえば支給されてすぐに年金を使ってしまったり、高額商品を購入してしまったり、詐欺にあわれてしまったりする方もいます。
生活する上で危険が伴う内容もあるため、対策をとるだけでなく、施設の検討をされることも大切でしょう。