2.2 不労所得月25万円を生む方法2:有価証券への投資
つぎに、高配当株や債券など有価証券に投資をする方法があります。
債券は、国や企業などの発行体が、債券の購入者からお金を借りている代わりに利息を支払うという仕組みです。
満期が来たら元本を返す、発行体が破産しなければ原則元本は保証されているなど株式投資より比較的低リスクで運用できる方法です。
ただし、いまの日本の金利水準では高いもので1%台程度のため、4%ルールを目指すのであれば外貨建ての債券を購入する必要があるでしょう。
高配当株投資は、配当利回りが高い株を保有することで配当金生活をする方法です。
保有している株式の株価は常に上下しますが、仮に配当利回り4.5%の株を1億円保有していれば税引き後でも毎年約3.6%(約360万円前後)の配当金を受け取ることができる計算です。
いずれにせよ、不労所得だけで生活できる利益を得るには大きな原資が必要になってきますから、まずは「原資自体も資産運用で効率的に増やす」必要があります。
投資信託は株式や債券の詰め合わせで、リスクを分散しながら積立方式で購入できますから、スタート時点で大きな資金がない人でも挑戦できます。
積立投資を継続し大きな資産に育ったら、高配当株や高利回りの債券に買い替えるのもよいですね。
3. FIREの理論には注意点も
FIREを目指す方は老後を待たずして不労所得で生活しようということですから、比較的短い期間で大きな運用資産を築かなくてはいけません。
日々の生活費のムダを削減し、余裕資金はどんどん運用にまわしていく必要があるでしょう。
ただし、先述した4%ルールは理論上の計算であり、以下の点には注意が必要です。
- 利益に対する税金が考慮されていない
- 毎年必ず年利4%以上の利益をキープできる保証はない
- あくまで過去は「4%」ルールで理論上成立したが、未来も同じ「4%」でFIREできるとは限らない