医療保険はいらないとは言い切れないが
公的な医療保険はすべての費用をカバーできるわけではないため、民間の医療保険が不要とは言い切れません。
入院経験者ならわかると思いますが、入院すると思わぬ費用がかかるものです。貯金を切り崩したくない方などにも、保険は心強い存在になるでしょう。
ただし、過度な医療保険はやはり不要です。公的保険があることをしっかり理解し、必要最低限の保障になるよう心がける必要があります。
入院したら一時金が受け取れるタイプや、就業不能保険で備える選択肢もあります。またどうしても掛け捨てに抵抗がある場合は、「使わなかった保険料が戻ってくる」というタイプの医療保険という選択肢も。
ただしどの保険にも注意点はあるので、不明点は必ず解決してから検討するようにしましょう。
毎月の保険料は数千円でも、長く支払えば大きな買い物になります。「足りない分だけを民間の保険で補う」という視点を忘れないようにしましょう。
リスクに正しく備えることで、家計を守る視点が重要になります。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況 3退院患者の平均在院日数等」
- 生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」(2021年12月発行)
- 厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
太田 彩子