本当に親ガチャ?公立小学校・中学校の中でも教育格差が拡大
義務教育期間中である小中学校の公立学校でも、親の所得による差や雇用形態が機会格差、そして学力格差に繋がっています。
以前、「AI vs. 教科書が読めない子どもたち 」が大きな話題となりましたが、学びの基本でもある教科書を正確に読めない子は存在します。
既習済みの漢字は教科書ではルビ無しで記されるため、漢字が苦手な子はスラスラ読むことが難しいです。日本の公教育では集団授業が基本であり、理解不足の単元や科目は各家庭が家で補うことになります。
平日、夕方から夜にかけて子どもの勉強を見ることが出来る家庭では、親が子どもの理解度をチェックすることができます。しかし、親が子どもの教育に関心があるかどうかでも変わってきます。
平日も夜遅くまで仕事せざるを得ない家庭では、そうした余裕はありません。土日休日も仕事に出る場合は、子どもの勉強を確認することすら難しい状況です。
家庭の問題は家庭で解決するという風潮が強い日本でも、子どもの貧困問題は「親ガチャ」で済まされないほど深刻になっています。
そうした中、内閣府は2022年3月に「令和3年度 貧困状態の子供の支援のための教育・福祉等データ連携・活用に向けた調査研究 報告書」を公表。
内閣府の調査報告では社会に取り残されている子ども達、家庭の存在を浮き彫りにしただけでなく「どうすれば子ども達が置かれている状況を改善できるか」を問うきっかけになっています。