2. 保険の前に知っておきたい「高額療養費制度」

がん保険を考える際、知っておきたいのが公的制度です。

治療では高額になる場合もありますが、ひと月の医療費が自己負担額を超えた場合、超えた分について請求すると戻ってくる「高額療養費制度」という公的な制度があります。

ひと月の自己負担額は、年齢や所得に応じて異なります。70歳未満の方の場合、以下の通り。

厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

日本の平均である年収400万円であれば、ひと月の上限額が「8万100円+(医療費ー26万7000円)×1%」。

たとえば医療費が80万円かかった場合には8万5430円以上を超えた分に関しては戻ってきます。

ただし、健康保険扱いにならない入院時の食事代や差額ベッド代、先進医療の技術代などは対象とならない等の注意点があります。