「地域振興券」を覚えているか
「地域振興券」という名前を覚えている方も多いでしょう。
地域振興券とは、15歳以下の子育て世帯や65歳以上の一部の世帯を対象とし、1999年に出されたもので、対象者1人あたり2万円分が配られました。
現金給付ではなく、文字通り「地域を振興」させるためのチケットで、原則は、地域振興券を発行した市町村の区域内にて使用と決められていました。
またお釣りがもらえず、商品券などの購入には使えないことから、使い道に奔走した記憶のある方も多いのではないでしょうか。
地域振興券の効果
経済企画庁が当時行ったアンケートによると、約76%が地域振興券の利用を完了しており、金額でみると、交付額の9割近くが使用済みであったようです。
また、「振興券がなければ購入しなかった」と回答した買い物の総額は、振興券使用額の18%程度だったとのこと。
これらを加味し、振興券によって喚起された消費の純増分は、地域振興券使用額の32%程度であったと結論付けられています。