「老後2000万円問題」世間の声は

老後に必要だといわれる2000万円については、さまざまな意見があるのではないでしょうか。

株式会社ホロスプランニングが行った「【老後2,000万円問題アンケート】実際、老後資金(満65歳時)はいくら貯められそうですか?」調査より、世間の声をみていきましょう(2022年7月13日公表)。

ちなみに同調査は以下の条件で行われています。

  • 調査日 |2022年6月15日~6月17日
  • 調査エリア |日本全国
  • 有効回答数 |500名(男性:40.8%、女性:59.2%)
  • 年代|10代:3名、20代:69名、30代:173名、40代:161名、50代:69名、60代:24名、70代:1名※
  • 調査対象条件|日本に住む成人の方

※PRTIMES「【老後2,000万円問題アンケート】実際、老後資金(満65歳時)はいくら貯められそうですか?」より引用

同調査による、みんなの「満65歳時の預金額見込み」は以下の通り。

出典:株式会社ホロスプランニング「【老後2,000万円問題アンケート】実際、老後資金(満65歳時)はいくら貯められそうですか?(2022年7月13日公表)

「2000万円以上」と答えたのは31.6%、次に「1000~1200万円」が19.4%、「500~750万円」が13.4%。

約7割は老後に2000万円用意できないと考えています。

500名に聞いた「老後2000万円問題に思うことがあれば意見等お願いします。」の回答も見てみましょう。

  • 無理だと思う(23歳女性・会社員(正社員))
  • 現在子供の教育費や家のローンが残っていることから、現実的には老後の2000万円は無理です。(52歳女性・会社員(正社員))
  • 生活するのに精一杯で貯金は全くできない状況で、2000万円など到底無理な話です。(62歳男性・会社員(正社員))

20歳代でも60歳代でも「無理」という声が挙がっています。生活に精一杯、住宅ローンや教育費で手一杯という方は多いのではないでしょうか。

また次のような声も見られました。

  • 現在の就職氷河期世代の人達で一生非正規雇用で働く場合老後資金2000万を貯めるのは至難なので、何か保障制度を作って貰いたい。(45歳男性・フリーター(パート)、契約社員)
  • 老後でも働ける状態なら2000万円なくても大丈夫かなって感じます。(49歳男性・個人事業主)
  • 自分の老後はいくら足りないかを考えたとき、住宅ローン含めすべて完済してますので、2000万円足りないとは考えていません。車等の物欲も衰えてきており贅沢は望まないので夫婦二人でのんびり生活していくつもりです。(57歳男性・会社員(正社員))

大卒でも正規雇用への就職が厳しい就職氷河期世代の方のように、世代による問題もあるでしょう。

一方で、働ければ2000万円なくても大丈夫という方や、住宅ローンを完済していて安心感を感じている方もいました。老後の生活費で家賃の負担は大きいですから、住まいについても早めに考えたいですね。

「老後2000万円問題」については無理、現実的でないと考える方が多いようです。