今注目したい就業不能保険

就業不能保険とは、けがや病気で長期入院が必要となり、働くことができなくなった際に、傷病手当金といった公的な保障だけでは生活費が不足する場合に備えて加入する保険です。

働けなくなったら月にいくら必要?

世帯主が病気や交通事故で2~3カ月の長期入院となった際に、保険適用外の費用として必要となる金額の平均は月24万2000円という調査結果があります。

傷病手当金は標準報酬月額の3分の2ですし、給付期間には1年6カ月という限りがあります。

不安であれば、もっと長く給付が受けられる就業不能保険に加入しておくことで、精神的な安定にもつながるでしょう。傷病手当金を受けられない自営業者などは、さらに必要性が高いと言えます。

公的保障の内容を把握し、無駄のない保障内容にすることがポイント

生命保険も医療保険も、万が一の場合に必要です。ただし、保険料は保険金額に比例して高くなります。そのため、保障内容が妥当なものかどうかをしっかりと考える必要があります。

公的保障でカバーできる部分については保障を外し、生命保険や医療保険でなければカバーできない部分についてのみの保障内容に見直すことで保険料の節約にもつながるでしょう。

医療保険以外にも上で紹介した就業不能保険やがん保険の方が必要な場合もあります。特にがん保険は一度がんになったら加入できないため、診断給付金やがんの治療費を保障してくれる内容のがん保険の加入も忘れずに検討しておきましょう。

参考資料

新井 智美