2. 「個人年金共済」と「個人年金保険」の違い

老後の資金を自分で作るとなると、選択肢にあがるのが「個人年金共済」や「個人年金保険」です。2つの主な違いを整理しましょう。

2.1 保険料の違い

「個人年金共済」も「個人年金保険」も、どちらも少額の掛け金(保険料)を出し合うことで大きなリスクに備えるという性質は同じです。

ただし、個人年金共済は一般的に営利目的でないため、掛け金が安い傾向にあります。

2.2 加入の違い

「個人年金共済」では、一般的に特定の団体に所属する人が加入対象となります。一方で、「個人年金保険」は保険会社が指定する条件(年齢)などを満たせば申し込むことができます。

そのため、「個人年金共済」の方が加入のハードルが高いこともあります。

2.3 監督しているところの違い

民間の保険会社が運営する「個人年金保険」の監督官庁は金融庁です。

一方、「個人年金共済」の監督官庁は団体によって異なります。労働組合などであれば厚生労働省、JA共済であれば農林水産省が監督しています。