40歳~50歳が効率的に老後資金を貯めるには

一昔前は、「老後資金は退職金で」と考えられていました。年金もある程度は受給できていたので、ここまで「老後資金」の必要性が叫ばれることもなかったのです。

しかし退職金は減少傾向にあり、そもそも退職金の制度自体を廃止する企業もあります。年金受給額もここ最近はマイナス傾向にあるため、老後資金は自助努力が求められるようになりました。

「貯蓄は60歳代になってから取り組めばいいや」と先延ばしにしていると、収入面の変化や臨時の出費、さらには健康状態の変化などにより、思うように貯蓄できない可能性もあります。

金銭的な不安を抱えたまま老後を迎えることになりかねません。40歳~50歳代は支出の増もあるものの、うまくバランスをとりながら効率的な貯蓄が必要となります。

老後に向けて大きな資産をつくる際の3つのポイントをお伝えします。

ポイント1. 世界株式も視野に入れ「長期積立」でコツコツ運用を

老後資金などの大きな資産を作っていくには、成長する資産に着目することが大切です。

経済成長が見込める先に投資している金融商品(=成長資産)を選びましょう。

世界株式はハイリスクに感じる方もいますが、「長期・積立・分散」のポイントを押さえながら、うまく取り入れてみることもおすすめです。「伸びしろがある」資産で、仮に年率6%で運用ができた場合、12年間で資産は倍に増えます。

今後も成長することが見込める世界経済に、長期的な視点に目を向けてみてはいかがでしょうか。

ポイント2. 「投資と保障のバランス」を守る

長期で積立投資を行う場合、必然的に定期収入が必要となります。今は「毎月これだけ払える」と思っていても、思わぬ事態により支払いが困難になることもあるでしょう。

そうなれば、せっかくの長期メリットを享受できないままやめざるを得ないこともあります。これを避けるためには、保障とセットで考えることが大切です。

具体的には、ケガや病気に備えて医療保険に加入する、自然災害に備えて火災保険に加入する、といった内容になります。最近では病気やけがで働けなくなったときに生活を保障する「就業不能保険」なども人気です。

特にフリーランスの方などは、こうした保障もセットで資産運用について検討してみるといいでしょう。