コロナ禍も3年目。感染拡大を心配しつつも、転職を考える方もいるのではないでしょうか。
転職時の賃金や役職などを有利にするために「資格」の取得を考える方もいるでしょう。
ただ、その傾向は業種によって異なり、「これまでの経験」の方が大事と言われることも多いものです。
転職時の賃金や役職では何が重視されやすいのか、業種別に詳しく見ていきましょう。
転職者の賃金や役職に「資格」が重視されやすい業種は何か
今回は厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」を参考に、転職者の処遇(賃金・役職等)を決める際に考慮した割合を下記の「画像一覧」で見ていきます。
項目別に全体でみると、最も重視するのが多い順に以下の通り。
- これまでの経験・能力・知識:74.7%
- 年齢:45.2%
- 免許・資格:37.3%
- 前職の賃金:25.3%
- 学歴:11.0%
- 前職の役職:5.5%
- その他:16.1%
最も多いのは「これまでの経験・能力・知識」で7割強と、やはりそれまでどのような経験を積んだかは重視されます。
次に「年齢」が4割強となっており、この2点については転職を考える際に意識してキャリアプランを立てたいですね。
「免許・資格」は3番目で37.3%と、「年齢」よりは多くないのの見逃せない数字となっています。
しかし詳しく見ると、業種によってそのようすは異なります。
「免許・資格」を重視している割合が多いのは、「医療、福祉」(62.9%)、「鉱業、砂利採取業、採石業」(55.3%)、「運輸業、郵便業」(49.3%)、「不動産業、物品賃貸業」(43.4%)、「学術研究、専門・技術サービス業」(40.9%)。
専門的な資格が必要とされる業界が多いですね。
逆に割合が低いのは、「金融業、保険業」(8.7%)、「生活関連サービス業、娯楽業」(13.2%)、「情報通信業」(17.1%)、「製造業」(17.7%)でした。金融関係の資格は複数ありますが、職種によって違いが考えられるもののそこまで重視されないようです。
「これまでの経験」が最も重視される業界はどれか
先ほどの画像より、「これまでの経験・能力・知識」が重視される業界も確認しましょう。
- 宿泊業、飲食サービス業:89.8%
- 学術研究、専門・技術サービス業:83.2%
- 情報通信業:81.0%
- 建設業:77.8%
- 鉱業、砂利採取業、採石業:77.2%
- 製造業:76.9%
宿泊業や情報通信業、建設業などが8割を超えました。
逆に少ない業種はどこでしょうか。
- 複合サービス業:49.7%
- 電気・ガス・熱供給・水道業:54.8%
- 金融業、保険業:57.8%
先ほど資格でも割合が低かった「金融業、保険業」が入っています。
とはいえ、いずれの業種も半分以上はこれまでの経験や能力、知識を重視するかたちとなりした。
最も重視する項目はどれか
それでは、数ある項目の中で、転職者の処遇で最も重視する項目はどれでしょうか。
- これまでの経験・能力・知識:53.7%
- 年齢:11.9%
- 免許・資格:10.7%
- 前職の賃金:6.8%
- 学歴:0.6%
- 前職の役職:0.4%
- その他:11.6%
やはり「これまでの経験・能力・知識」が最も多い結果となりましたね。
次いで「年齢」と「免許・資格」が同程度でした。
まとめにかえて
今回の統計をみると、転職時の賃金や役職を決めるには「これまでの経験・能力・知識」が大きく影響することがわかりました。
ただ業種によってその傾向はかわりますし、資格や年齢が影響する場合もあります。
自分が望む先の業界を研究し、キャリアプランを長い目で考えて転職を検討する必要があるでしょう。


