日経平均株価、いったんは25日線を回復するが再度下落
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
前週末は大きな陰線で終わっていたことから、先週さらに下落が続くのか、あるいはここから反発するのかが注目されました。
実際には小幅にもみ合いながらも底堅い展開となりました。徐々に下値を切り上げ、8日にはザラ場で一時、25日移動平均線を回復する場面もありました。しかし引けにかけては下落し、長い上ヒゲのローソク足となりました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
足元では底堅さを感じさせる動きです。
7月1日に大きく下落しましたが、直近の押し安値である6月20日の安値(2万5520円)までは下がりませんでした。
チャートはWボトムのような形になっており、ここからの反発が期待されます。
Wボトムが完成するには、6月28日の高値(2万7062円)を突破する必要があります。
このあたりには、心理的節目となる2万7000円、25日線、75日線も集まっています。
そのため、抜けるのにややパワーがかかるかもしれませんが、抜けてしまえば強い下値サポートになります。
今週まずはこのあたりを奪回できるかどうかに注目したいところです。
このあたりを抜けてくると、その先は6月9日の高値(2万8389円)まで目立った節はなく、視界が広がります。
逆に、上値が重く、もみ合うようであれば注意が必要です。
2万6000円割れ、さらに6月20日の安値まで割り込むようであれば短期的に下降トレンドが形成されてしまいます。
ただし、若干の調整は押し目買いの好機と考えていいでしょう。
参考資料
下原 一晃