5. 不動産投資における失敗・苦労を防ぐために大切なこと
意外と多くの投資家が経験している不動産運用の苦労や失敗……。どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?
5.1 正しい知識・情報を身につける
上記は、不動産投資で失敗経験がないと答えた方への質問結果です。データからも分かるとおり、失敗や苦労を防ぐには、とにかく不動産投資の知識や情報を身につけることが重要です。 情報や知識を得る手段として、
- 書籍
- セミナー
- 投資家仲間、先輩
などが挙げられます。
不動産投資は物件そのものだけでなく、経済変動や金融情勢に関する知識・情報も必要です。物件購入時だけでなく、運用中も常に最新の情報をキャッチしなければなりません。
相手に言われるがまま契約したり判断を人任せにしたりせず、自分の持っている知識・情報を使って徹底的に検討することが大事といえるでしょう。
5.2 優良な不動産会社・管理会社をパートナーにする
不動産投資の成功率を上げるポイントとして、投資家のパートナーとなる不動産会社・管理会社の選定も重要です。
【不動産会社・管理会社を選ぶポイント】
- デメリットもしっかり説明してくれる
- 出口戦略まで考えて物件を提案してくれる
- 入居者募集に強い
- クレーム対応能力が高い
購入時だけでなく、運用中のリスクや売却時のことまで考慮し「投資家にとって」優良な物件を紹介してくれる不動産会社だとパートナーとして心強いでしょう。
また入居付けや緊急時・クレームの対応に強い管理会社や、清掃・修繕などの管理が徹底している管理会社なら、入居率を上げ退去率を減らす効果が期待できます。
5.3 高値づかみしない
「高値づかみ」とは、経済変動や周辺地域の相場などの影響で、価格の高いタイミングで物件を購入してしまうことです。
購入時の物件価格が高いと、ローン返済額が増え利益率が下がります。売却時にも利益が出しにくくなるでしょう。
不動産投資は物件購入時、つまり「最初が肝心」といわれます。そしてその物件価格が高いのかどうかを判断するにも、知識と情報が必要です。
そのエリアや類似物件の調査を徹底し、価格が適正かどうか慎重に判断しましょう。
5.4 事前の徹底的な収支計画・事業計画
購入前に、考えられるすべてのリスクや経費、各地域の空室率などを加味した、より現実的な収支計画・事業計画を立てることが大切です。
その物件で本当に十分なキャッシュフローが得られるのかどうか、よく検討しましょう。
突発的な修繕や長引く空室に耐えられるよう、予備資金の準備も大事です。
各地域の空室率や家賃相場の確認には、LIFULL HOME’Sの「見える!賃貸経営」が活用できます。
その他不動産投資の失敗を防ぐために、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
6. まとめ
株式投資やFXに比べれば、比較的低リスクといわれる不動産投資ですが、正しくリスクヘッジを行い、事前にしっかりとシミュレーションして判断しなければ、当然失敗する可能性はあります。
正しいシミュレーション、綿密な計画、余裕のある自己資金、優良なパートナーなどのポイントを押さえ、失敗に終わる可能性をできる限り下げることを意識しましょう。
そうすれば不動産投資は決して怖いものではありません。すでに投資手法が確立しているため、初心者でも取り組みやすいのが特徴です。
ぜひ積極的に不動産投資の勉強をしてから取り組みましょう。
※この記事はLIFULL HOME'S 不動産投資コラムより提供を受けたものです。
参照記事
LIFULL HOME'S 不動産投資編集部