2. 不動産投資が経験した想定と実際のギャップ・失敗・苦労の具体的な内容トップ3
不動産投資にギャップを感じている人、苦労・失敗している人の割合について見てきました。
なかなか高い割合を示す調査結果に、驚かれた方も多いのではないでしょうか。
では、具体的にどのような内容で不動産投資に苦労・失敗しているのかが分かる以下3つの調査データを見てみましょう。
これら3つのデータを総合的に見ると、実際に不動産投資家が経験した想定と実際のギャップ・失敗・苦労の具体的な内容は、
- 【第1位】空室・入居付け
- 【第2位】修繕費・リフォーム費
- 【第3位】家賃下落
と順位づけすることができそうです。
それぞれ具体的に解説していきましょう。
2.1 【第1位】空室・入居付け
借主の入退去に伴う短期的な空室は仕方ないものとして想定しておくことが可能ですが、そうではない、想定外に長期的に続く空室は不動産投資における最大のリスクともいえます。
空室の原因として
- 老朽化、設備の陳腐化など投資物件そのものに原因がある
- 管理会社の集客力が弱い
- 該当エリアの賃貸需要が落ちている
- 近隣に競争力の高い魅力的な賃貸物件が建った
などさまざまな要因が考えられます。
原因調査を行い、その原因に合った対応策を取る必要があるでしょう。
2.2 【第2位】修繕費・リフォーム費
物件購入以前に見積もっていた修繕費・リフォーム費よりも高額になってしまったり、経年劣化による修繕費が想定外にかかってしまったりする失敗も多く見られます。
近年、工事費や原料費の高騰も起きています。
専門の事業者に見積もってもらう、定期的に修繕計画を見直す、突発的な修繕にも対応できる自己資金を用意しておく、などの対応が必要でしょう。
3.3 【第3位】家賃下落
物件そのものの競争力が落ちたり、エリア全体での賃貸需要が下がったりした場合に、入居者を集めるために家賃を下げざるを得ないケースも多く見られます。
収益が下がりキャッシュフローが悪化するため、オーナーにとって痛手となるリスクのひとつです。
対応策としては
- 設備投資やメンテナンス、入居条件の変更などを行い、物件の競争力を上げる
- そもそも家賃下落を想定して収支計画を立てる
などが挙げられます。