日本の長期金利が高水準での推移を継続する中、住宅ローンについて借り換えなどを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」や住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査(2022年4月調査)」などのデータを振り返りながら、住宅ローン活用者の実態をひもといていきます。

それでは早速、60歳代の住宅ローン残高のデータを見ていきましょう。

60歳代の住宅ローン残高の平均値

日本の60歳代の世帯は、住宅ローンの残高がどのくらいあるのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」から、世帯主が60歳代の住宅ローンの残高データを見てみましょう。

  • 平均:661万円
  • 中央値:200万円

次に、残高の金額別の割合を見ていきます。

  • 50万円未満:1.6%
  • 50~100万円未満:0.5%
  • 100~200万円未満:2.7%
  • 200~300万円未満:5.9%
  • 300~500万円未満:8.0%
  • 500~700万円未満:8.5%
  • 700~1000万円未満:3.2%
  • 1000~1500万円未満:8.5%
  • 1500~2000万円未満:6.4%
  • 2000万円以上:10.1%
  • 無回答(ゼロも含む):44.7%

平均は661万円、中央値は200万円ですが、2000万円以上の残高を抱えた世帯も1割あります。

一方、100万円未満と、完済目前の世帯も2.1%あります。

金利変動型の住宅ローンの利用者は増加傾向

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出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」(2022年6月)

出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」(2022年6月)

住宅金融支援機構が、2021年10月から2022年3月までに住宅ローンを借り入れた1500人を対象に実施した「住宅ローン利用者の実態調査(2022年4月調査)」によると、同期間で住宅ローンを利用した73.9%が金利変動型を選びました。

また、金利変動型を選ぶ割合は2018年10月~2019年3月の調査の60.3%から増加傾向にあります。

ただ、金利上昇が続いている昨今、このトレンドはもしかしたら変わるかもしれません。

住宅ローンの融資率と返済負担率の実態

同調査では、融資率と返済負担率のデータも開示されました。

ちなみに、融資率とは物件価格に占める借入額の割合です。

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出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」(2022年6月)

出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」(2022年6月)

融資率について、変動型、固定期間選択型、全期間固定型で最も多かったのは3種類揃って「90%超100%以下」となりました。

皆さん、レバレッジをかなり効かせて住宅を購入していることがわかりました。

次は、返済負担率についてです。

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出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」(2022年6月)

出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」(2022年6月)

返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合を指します。

変動型、固定期間選択型、全期間固定型について、最も多かったのは3種類揃って「15%超20%以内」となりました。

また、割合としては少ないですが、年収の40%超を返済に回している人も見受けられました。

まとめにかえて

いかがだったでしょうか。

金利の変動が激しい中、住宅ローンについて、様々な選択肢を検討している方もいらっしゃると思います。

種類や借入金額、返済の負担度合いなど、「みんなの実態」を知ることで、検討しやすくなることもあるかと思います。

ぜひ、参考にしてみてください。

参考資料

石津 大希