不労所得だけじゃない「働くリスク」もある

FIREだけでなく、どんなものでもリスクはあります。FIREは「不労所得」をもとにおこないますが、「勤労所得」、つまり仕事にもリスクはあるでしょう。

FIREがブームとなる一方で、現代は60代以降も働く方が多く、厚生労働省「令和3年版高齢社会白書」によれば60代前半の約7割、60代後半の約半数、70代前半の約3割が働いています。

出典:厚生労働省「令和3年版高齢社会白書」

一方で、厚生労働省の資料によれば健康寿命は男性で72.68歳、女性で75.38歳です。

これは平均であり、実際には個人差が大きく、いつ病気やケガをするかは誰にも分かりません。

働くことは普通のこと、だからリスクがないと思いがちですが、実際には「いつ働けなくなるかわからない」というリスクは誰しも抱えています。

それは個人の問題だけでなく、今回のコロナ禍のように雇用自体に影響が出たり、時代が変わりなくなる職種があったりする場合もあるでしょう。

働くことについても、一歩踏み込んでリスクを想定する必要があります。長い目で見たキャリアプランを立てることや、万が一働けなくなった場合の備えをしておくのも一つでしょう。

勤労所得も不労所得もリスクがありますが、リスクに入り込んで対策を考えたいところです。