まとめにかえて
年金手帳は普段意識することがない分、紛失時には慌ててしまうものです。
以前は所定の続きを踏むことで再発行が可能でしたが、2022年4月に年金手帳自体が廃止されたことに伴い、今は原則再発行されません。
必要な場合は「基礎年金番号通知書」を交付してもらえるので、手続きを行いましょう。
また年金に触れたこの機会に、自分自身が受け取れる年金について一度考えてみてはいかがでしょうか。厚生労働省年金局の「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均受給額は約5万6000円、厚生年金の平均受給額は約14万4000円です。
加入期間や現役時代の報酬によっても変わるので、「ねんきんネット」などで個別にシミュレーションしてみるといいでしょう。
身近なようであまり知らない年金について、この機会に調べてみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)