夫婦2人分の標準年金「約22万円」もまちまち
70代以上の貯蓄額、年金受給額を見ていきました。夫婦の年金額は、モデルケースの場合月額約22万円とされています。
しかし、これは「平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準」という専業主婦世帯での試算になります。
すべての人に当てはまるとは言えないでしょう。
また2000万円以上を保有する世帯は全体の34%でしたが、一方で全く貯蓄がない世帯も18.3%となっていました。
厳しい老後格差があることもわかりましたが、それだけ「自助努力」で大きな差となっていることの表れとも取れます。
現役時代にどういった資金準備をしてくるかで大きな格差を生んでいるようです。現代の低金利時代では、更にこの格差が大きくなるかもしれません。
この問題は年齢に関係なく、社会情勢や経済情勢の変化に適応していくことがもとめられます。つまりその時代にあった資産形成を考えていくことが唯一の解決方法と言えるでしょう。