貯蓄1000万円でも安心できない?
「年収600万円の平均貯蓄は1000万円」というデータだけを見れば、ある程度はゆとりのある生活を送れそうなイメージを持つかもしれません。
たしかに数字だけ見ると余裕がありそうにも感じられます。しかし、その背景にある「家庭の状況」をのぞいてみると、そうとも言い切れない様子がうかがえるのです。
先ほどの総務省の家計調査報告によると、世帯主の平均年齢は、年収600万円~650万円の世帯で平均48.4歳、650万円~700万円の世帯で平均50.1歳となっています。
また、世帯の中に18歳未満の人が1名程度いることも分かっています。
仮に標準どおりの世帯である場合、18歳未満の子どもが大学進学を控えている状況も多いことでしょう。
大学費用は「私立か国公立か」、「自宅通学か下宿」などに大きく左右されるものの、時に数百万円の費用が発生する場合も珍しくありません。
毎月の収入から捻出するのはとてもむずかしいため、貯蓄を切り崩すことになるでしょう。こうなると、「1000万円の貯蓄があれば安心」とはいえない状況がわかります。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)